筆は材質ごとに特徴が異なりますので、その点を理解し購入する筆を選ぶのがポイントです。書道をするうえで、筆の選び方、材質の違いがわからず困っている人も多いかもしれません。筆の材質は書きやすさに直結します。そこで今回は、筆の材質の種類について紹介し、寿命や買い替えのタイミング、選ぶときの基準について解説します。
筆の種類は?様々な種類がある筆の材質9種
筆の選び方を考えるうえでまず理解しておきたいのは、筆の種類です。書道において使われる筆は、基本的に材質で種類分けできるのが特徴となります。以下はその例です。
- 羊毛
- 馬毛
- いたち毛
- コリンスキー毛
- 狸毛
- ウサギ毛
- 狐毛
- 貂毛
- 兼毫筆(※様々な材質の毛を組み合わせたもの)
材質ごとに書き味は大きく異なります。例えば羊毛は非常に柔らかいのが特徴で、使い込んだ後はまた違う味が出てくるのもポイントです。さらさらとした感覚で書けるため草書によく用いられます。これに対して馬毛や狸毛、ウサギ毛などには強い弾力が感じられるのが特徴です。狸毛の筆などは力強い表現にこだわりたいときに選ばれる傾向にあります。
筆の寿命はどのくらい?書道をするうえで知っておきたい筆の寿命の知識
結論からいうと、筆の寿命は一概にどれくらいとはいえません。使い方や使用頻度、材質の種類などによって筆が寿命を迎えるまでの時間が変わってくるためです。書道の場合は、絵画などで使われる筆と比べると、使い方にそこまで寿命は短くない傾向にあります。
そうはいっても書道の表現は人によって様々ですし、書道においても筆がすぐにダメになってしまうことも決して珍しいことではありません。このため次項で解説するような替えるべきタイミングをよく見ながら、寿命が来たかどうかを都度判断していくことが大切です。
筆を替えるべきタイミングはどう判断する?具体的なポイントを解説
筆の寿命が来たかどうかを判断するポイントは、「毛先」にあります。寿命を迎えた状態の筆は、書きやすいとはいえません。書道をしっかりと楽しむためにも、替えるべきタイミングはしっかりと見極めていきましょう。
寿命が来た筆の毛先には、以下のような特徴が見られるようになります。
- 毛量が明らかに減っている
- 毛先が割れてしまう
- 毛先がまっすぐにならず、曲がってしまう
- 金具が外れてしまった、もしくは外れそうになっている
このような状態になった筆をそのまま使うのは、基本的避けましょう。替えるべきタイミングだと判断して、別の新しい筆を用意することをおすすめします。
筆の選び方を伝授!筆は書きたい書体から選べる
最後にチェックしておきたいのは、実際に筆を購入するときに重要となる選び方です。基本的に筆は、書体によって使い分けていくのが望ましいといえます。
行書や草書、あるいは英語の筆記体のようにすらすらと書いていくタイプの書体の場合は、羊毛をはじめとした柔らかい材質の筆が向いています。硬い材質の筆だと、素早く筆を動かすことが難しくなってしまうからです。
これに対して楷書は、行書や草書のように崩したかたちの書体ではなく、ひとつひとつの字のかたちを崩さずに書きます。このため馬毛やいたち毛などの硬い材質の筆を探すのが選び方としておすすめです。このように書体によって選ぶべき筆が変わってくることは、筆の基礎知識として覚えておきましょう。
書道の筆をご購入の際にはキョー和の通販をご活用ください
書道の筆を正しく扱って書道を楽しむには、種類や材質ごとの特徴を知ることが大切です。筆といってもその種類や品質は大きく異なります。また、替えるべきタイミングや寿命を判断するポイントを知ることも重要です。
書道の筆をお求めの際には、様々なタイプの筆を取り扱いするキョー和の通販をぜひともご利用ください。