固形墨とは、硯で擦って墨を作るための、固形の墨のことです。固形墨を使用した経験がある方も多くいらっしゃるとは思いますが、習字や学校で教える書道では、時間の関係上ほとんどの場合で液体の墨を使います。
そのため、固形墨を使ったことがない方もいらっしゃるはずです。そのような方のために、固形墨を磨るときのコツについてご紹介します。
固形墨の磨り方について
良い墨を磨るためには、弱い力でゆっくりと磨っていく必要があります。しかし、書道をするために毎回毎回じっくりと墨を磨るのは難しいと思うので、できるだけ早く良い墨を作るための方法をご紹介します。
まず、硯を用意し、平面になっている陸(おか)の部分に水を落としてください。水の量は10円玉程度の大きさが最適です。落とした水の上で、固形墨をゆっくりと磨り始めます。このとき、「の」の字を描くようにすると、自然に力を抜いて磨ることが可能です。
墨が濃くなってきたら、少しずつ水を加えてください。このときに加える水の量で、墨の濃度を調整することができます。自分の描く作品のイメージを考えながら、濃度を調節しましょう。海(へこんだ部分)に垂れていく墨は気にせず、必要な量になるまでそのまま繰り返して完成します。
固形墨を磨る際のポイント
固形墨を磨る際は、固形墨の動かし方と持ち方も大切なポイントです。
固形墨の動かし方
動かし方には下記の2パターンが挙げられます。
「の」の字型に動かすと力を抜きやすく、N字型に動かすと墨のカスが溜まりにくいといわれています。どちらが正解というわけではないため、磨りやすい動かし方を選びましょう。
固形墨の持ち方
持ち方は、大きく分けて下記の3パターンです。
- 硯と固形墨の断面が平行になるようまっすぐ立てて持つ
- 斜めに持って左右交互に磨り、磨り口をV字にする
- 斜めに持って片方の磨り口を鋭角にしていく
持ち方も基本的には自由です。しかし、硯との接地面積が広いほど墨を磨る時間が少なくて済むため、早く磨りたい場合は、斜めに持って鋭角になるように磨ると良いといえます。
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