毛氈（もうせん）とも呼ばれる書道用下敷は、書道や習字に欠かせない道具の一つです。ノートに使うようなプラスチック製のものではなく、水分を吸収する素材で作られています。
なぜ書道用下敷がこのような素材になっているのかというと、半紙の薄さと墨の水分が関係しているのです。半紙は思っているよりも薄いため、下敷がないと墨の水分が机や床にまで浸透してしまいます。
また、きれいな滲みを出すためにも、余分な水分を吸い取ってくれる下敷が必要なのです。さらに、下敷は地面の凹凸が半紙に影響しないようにするためにも欠かせません。
一般的な下敷の他、文字の大きさを意識して書ける罫線つき下敷や、水墨画用下敷など様々なものが販売されているため、用途に合ったものを購入しておきましょう。
書道用下敷の素材は、「ラシャ」と「フェルト」の2種類が主です。それぞれ特徴があるため、事前に把握しておきましょう。
フェルト製
フェルトは、合成繊維とウールから作られています。毛を圧縮して作っていて、高級感があり、カラーバリエーションも多いため、好んで使用する方が多いです。
柔らかさも特徴の一つですが、折り目が付きやすいので、折り畳まずに丸めて保管する必要があります。フェルトは洗濯不可なので、その点も注意が必要です。
ラシャ製
ラシャは、ナイロンとウールから作られています。毛を織り交ぜて作られているため、伸び縮みしにくい・耐久性があるといったことが特徴です。シワになりにくいため折り畳むこともでき、軽く水に浸して洗うこともできます。フェルトより比較的安価なことも、選ばれる理由の一つです。
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