原材料で選ぶ
・膠系
固形の墨と似た書き味を求めるなら、膠系の墨汁がおすすめです。また、膠系の墨液には、固形の墨をすって足すこともできます。
・樹脂系
それほど書道をしない方には、長持ちする樹脂系の墨液をおすすめします。
・洗濯で落ちやすいもの
固形の墨や墨液は、服に付着するとなかなか落ちません。近年では、洗濯で落ちやすいものも販売されているので、書道の授業などにおすすめです。ただし、他の墨とは色味が異なるので、練習用に向いています。
煤で選ぶ
・カーボンブラック
安価ながら強い黒色が特徴なのが、炭素を主体としたカーボンブラックです。他の煤の墨液と比べて価格はリーズナブルですが、経年劣化が激しいので、長期保存したい作品には向いていません。
・松煙墨
深くて重みのある味わいを求めるなら、松材を燃やした煤の松煙墨をおすすめします。松煙墨は薄めると青みを感じる墨色になるため、「青墨」とも呼ばれています。
・油煙墨
つやのある濃い墨色が特徴なのが、植物油を燃やした煤の油煙墨です。伸びが良く、薄めると色合いに茶色味が感じられるため、「茶墨」とも呼ばれています。