初めて硯を通販で買う時に、たくさんの硯の中から自分の用途に合った硯を選ぶにはどうしたらいいか迷ってしまいます。
こちらでは、そんな時に役立つ硯の選び方について詳しく解説します。また、実際に硯を使った後のお手入れ方法(洗い方・研ぎ方)についてもご紹介します。キョー和では特別な高級硯から手軽なお買い得価格品、専用蓋つき硯まで扱っていますので、ぜひお買い求めください。
お求めやすい低価格品から蓋つき高級品まで!書道用品通販での硯の選び方
硯には、中国産の唐硯(とうけん)と日本産の和硯(わけん)があります。唐硯には、多くの石坑があり様々な産地の硯ありますが、代表的なものは下記の4つです。
- 端渓硯(たんけいけん)
- 歙州硯(きょうじゅうけん)
- 洮河緑石硯(とうがりょくせきけん)
- 澄泥硯(ちょうでいけん)
また、日本の和硯も主に以下の5つに分けられています。
- 赤間硯(あかますずり)
- 雄勝硯(おがつすずり)
- 雨畑硯(あめはたすずり)
- 土佐硯(とさすずり)
- 那智黒硯(なちぐろすずり)
唐硯と和硯についてはこちら
硯には「鋒鋩(ほうぼう)」というデコボコの部分があり、この鋒鋩で墨を磨ります。鋒鋩が荒くなく、きめ細かさがある方が、より良い墨色を出しやすくなります。産地にもよりますが、一般的には和硯より唐硯の方が強くきめ細かいものが多いです。
硯の選び方は主に次の3点です。
サイズで選ぶ
1吋(インチ)=約2.5cmです。
- かな文字/実用書:3吋〜5吋
- 漢字半紙/かな条幅:6吋〜7吋
- 漢字条幅用(大型の漢字):8吋〜10吋
硯の大きさは基本的に、縦の長さを吋(インチ)で表します。学童用でよく使われる書道道具の硯の大きさは、6吋(約15cm)のものが多いです。
デザインで選ぶ
硯の色、形、彫刻など、自分の気に入ったものを選ぶことも、日常的に楽しく硯を使うポイントです。例えば、貴重な石材の高級品なら愛着も増し長く大切に使えますし、お買い得価格品なら初心者でも気軽に使えます。専用の蓋つき硯も、自分だけの特別な硯となるためおすすめです。
書道用品の通販サイト・キョー和では、用途に合わせて様々なサイズの硯や、鋒鋩のきめ細かい唐硯を取り揃えています。
硯を通販で買う前にチェック!硯のお手入れ方法〜洗い方〜
硯は、使った後に毎回洗うことが大事です。そのままにしておくと、墨が固まってしまいます。嫌な匂いが残るだけでなく、次に使う時に新しい墨と混ざり、墨の色に影響を及ぼすおそれもあります。
硯のお手入れ方法〜洗い方〜
- 反古紙で海(うみ)や陸(おか)に残った墨を軽く拭き取る
- 柔らかいスポンジを使い、水で洗い流す
- 洗った後は柔らかい布で軽く拭き取り、自然乾燥させる
以上が硯の洗い方です。間違っても、硯が傷つきやすい歯ブラシを使用してはいけません。
墨がおりにくくなったら?硯のお手入れ方法〜研ぎ方〜
墨がおりにくくなってきたら、研石の出番です。
硯には「鋒鋩(ほうぼう)」と呼ばれる、墨をするための、凹凸した細かい粒子があります。使っていると摩耗してしまうので、時々この鋒鋩を立たせる作業が必要なのです。
硯のお手入れ方法〜研ぎ方〜
- 事前に硯を綺麗に洗う
- 硯に水を張る
- 墨をする時と同じように優しく砥石を全体にかける
- 砥石の粒子で全体が黄土色になるまでかける
- 最後に水で綺麗に洗う
- 自然乾燥して硯箱に保管する
以上が硯の研ぎ方です。
硯の四隅は特に墨が溜まりやすいので、入念にかけるようにしましょう。砥石が届かない時は、指先で砥石の粒子を撫でて伸ばしてみてください。
書道用品の通販サイト・キョー和では、摩耗した鋒鋩を立たせる泥砥石や硯用砥石を販売しています。硯をご注文の際は、併せてお買い求めください。
硯は書道用品の通販サイト・キョー和で!便利な蓋つきや特別な高級品までご用意
硯は、書体の用途に合わせたサイズや好きなデザインで選ぶことがポイントです。また、硯は毎回スポンジで優しく水洗いし、墨がおりにくくなったら水を張って黄土色になるまで砥石を優しくかけましょう。
書道用品の通販サイト・キョー和は、用途に応じたサイズの硯、保存に適した蓋つきの硯から、希少な高級硯やお買い得価格商品まで、充実のラインナップです。
学童用の硯や文鎮といった書道用品を通販でお探しの方は、ぜひキョー和でお買い求めくださいませ。