書道用品には必須の硯。通販でいざ買おうと思った時に、様々な種類があり、何が良いのかよく分からないといったことはありませんか?
硯は主に中国の唐硯(とうけん)と日本の和硯(わけん)に分かれています。こちらでは、和硯と唐硯の違いやそれぞれの種類を分かりやすくまとめています。通販で硯を購入する際に、ぜひ参考にしてください。
通販で書道の硯を買う前に!中国の唐硯と日本の和硯の違いを理解しておこう!
日本の和硯(わけん)と中国の唐硯(とうけん)の違いは、使われている石の材料が日本と中国で異なることです。
日本では、平安時代までは陶硯(陶器の硯)が主に使われていました。室町時代終わりになり、やっと石硯が作られるようになりましたが、実用的ではなかったと言われています。
産地、材質、形式、彫刻の模様などにより分類され、特に山口県宇部市の赤間石と宮城県石巻市の雄勝石が、国の伝統工芸品として指定されており、有名です。
一方中国最古の硯は漢時代で、墨は固形ではなく軟剤を磨石で磨りつぶして使用していました。その後墨堂、墨池がある硯が出始めます。
晋の時代から六朝時代には、三足円台硯や墨堂が円形の方形四足石硯などの「陶磁硯」が多く出現しました。
六朝時代は、灰釉、青緑釉がかかった多獣脚円形磁硯も見られるようになり、終盤には、北方系の箕形陶硯が出てきます。これが隋、唐時代まで続き、後に風字硯、斧形硯などへ変化しました。
唐時代には有名な端渓硯・歙州硯も採掘されるようになり、元時代には双硯の石暖硯が出現し、明時代には老坑が開かれました。
清時代に、本格的に老坑が掘り進められ、有名な四洞(大西洞、西洞、東洞、水帰洞)などで、水巌良材が多く出ました。
唐硯は和硯より高額なことが多いです。また、硯の造りに特に違いはありませんが、採られる材料の石は中国と日本の風土で大幅に違います。それ故、色や紋様などにも様々な特徴があり、唐硯のほうが硯の種類は豊富です。
キョー和の通販では、様々な種類の硯を取り扱っています。
書道用品を揃えるなら通販がおすすめ!中国の四大名硯について解説
唐硯には、中国の四大名硯と言われるものがあります。
中国の四大名硯 |
名前 |
産地 |
特徴 |
端渓硯(たんけいけん) |
広東省 |
鋒鋩の粒子が均一で細かく、紋様も多彩。 |
歙州硯(きょうじゅうけん) |
江西省 |
非常に硬くて紋様が綺麗。 |
洮河緑石硯(とうがりょくせきけん) |
甘粛省 |
墨の発色が非常に良い。河の氾濫で砕石場所が不明になり、現在入手はほぼ不可能。 |
澄泥硯(ちょうでいけん) |
山西省(諸説あり)
|
石製のもの、泥を固めて焼いたものもある |
端渓硯がポピュラーで、紋様も20種類以上あり、高額なものからお手頃価格なものまであります。他にも、学校や教室でよく使われる細羅紋硯(さいらもんけん)があり、値段も安くて墨おりも良いです。
通販で書道用品を扱うキョー和では、様々なサイズの唐硯商品を各種取り扱っています。
- 宋坑端渓硯:中国刻3吋〜12吋、龍刻楕円硯4吋〜6吋、天然硯3吋〜12吋
- 麻子坑端渓硯:門字硯長方6吋〜10吋、長方硯5吋〜10吋、天然硯8吋、円硯3吋A、卵硯・3吋B、長方硯3吋C、掛角単鳳硯4吋、楕円仮名用硯4吋
- 老坑端渓硯:天然3吋〜6吋
- 歙州硯:水浪楕円硯4吋〜6吋
- 澄泥硯:猿面硯、仿古硯、斜面硯
- 細羅紋硯:学生用羅紋硯四五平、学生用羅紋硯五三寸、長方四五平、長方五三寸、長方5吋〜12吋、細羅紋硯金縁二五度錦盒、細羅紋硯金縁三五度錦盒、細羅紋硯金縁四二度錦盒、篆刻二面硯、三面硯、五面硯、長方墨池硯、丸硯5吋〜9吋
他にも多数の書道用品が多数ありますので、お気軽にキョー和の通販をご覧ください。
書道用品通販で日本の和硯を入手しよう!和硯の種類を詳細リサーチ!
和硯は主に5種類あります。
主な和硯 |
名前 |
産地 |
特徴 |
赤間硯(あかますずり) |
山形県宇部市 |
赤みを帯びた紫色・茶色。 |
雄勝硯(おがつすずり) |
宮城県石巻市 |
黒・暗い藍色。端渓硯と性質が似ている。綺麗な墨が磨れる。 |
雨畑硯(あめはたすずり) |
山梨県早川町 |
蒼黒、淡青、紫色の3色。石の粒子が細かく墨が磨りやすい。 |
土佐硯(とさすずり) |
高知県幡多郡 |
青黒く墨が鮮やか。金星という紋様も見られる。 |
那智黒硯(なちぐろすずり) |
三重県熊野市 |
石の粒子がきめ細かい。鮮明で美しい墨色。 |
国の伝統的工芸品に指定されているのは、100年以上の歴史がある雄勝硯と赤間硯です。
しかし、雄勝石は2011年3月の東日本大震災で原産地の石巻市旧雄勝町地域が損害を受けてから、現在生産が停止しています。
中国の唐硯をお探しなら書道用品の通販サイト・キョー和がおすすめ!
和硯と唐硯の違いは、歴史もさることながら、日本と中国の風土からなる石の材料の違いです。また、中国の四大名硯は、端渓硯、歙州硯、洮河緑石硯、澄泥硯の4つで、日本の和硯は赤間硯、雄勝硯、雨畑硯、那智黒硯の5つです。
書道用品の通販サイト・キョー和では、中国の唐硯を豊富に取り揃えています。様々な硯の中から、特別な愛用品になる硯をぜひ、見つけてください。
硯の他にも書道用品一式取り扱っていますので、通販でいつでも気軽にお買い求めください。