一千数百年という悠久の歴史を 背景に、呉竹が今日の粋を記録 に留めたいという願いを込めて 練り上げた墨匠畢生の作で　　 ございます。せん繊細にて微妙 なる墨色の妙とそその形を、　 ご自身の手でお確かめ下さい。

国宝級の伝統工芸・奈良県編「古き都で育まれた、麗しき実用品」の 特集ページにて、呉竹 千壽墨をご紹介いただきました。

・紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく）
平成二十一年厳冬造
油煙墨　墨色：椿油煙を原料とし、
品位高く、やや赤みを帯びた伸びのある墨色｡
淡墨では温かみのある赤紫系を呈する。
・緑牙撥鏤尺(りょくげばちるのしゃく)
令和元年厳冬造
油煙墨　墨色：濃墨にすると紫味を帯びた
格調高い黒を呈し、淡墨では茶紫系の澄んだ
美しい滲みとなる｡