学校や習い事、また展覧会用で使う書道用品を便利な通販で安く注文したいという人も多いでしょう。しかし、通販では実物を確認できないので、注文時に書道用紙の種類の中から何をどう選んでいいか、分からないこともあると思います。
こちらではそんな人に向けて、基本の書道用紙の種類、名称、サイズから半紙の選び方まで、分かりやすくご紹介しています。通販で書道用品を注文する時の参考にしてください。
半紙を通販で注文する前にチェック!基本の書道用紙の種類を理解しておこう!
書道用紙と言っても種類は様々です。こちらでは、よく使われる代表的なサイズをご紹介します。
主な書道用紙の種類は下記の表のようになっています。一般的によく使うサイズをまとめたもので、これら以外にも様々な用紙があります。
No. |
紙のサイズ |
サイズcm |
別名称・特徴 |
1 |
2×8尺(2かける8しゃく) |
約60×240cm |
二八(にはち) |
2 |
尺八屏(しゃくはっぺい) |
約53×234cm |
中国規格のサイズ |
約53×228cm |
日本規格のサイズ |
3 |
六尺画仙(ろくしゃくがせん) |
約96×180cm |
大画仙 |
4 |
3×6尺(3かける6しゃく) |
約90×180cm |
三六(さぶろく) |
5 |
2×6尺(2かける6しゃく) |
約60×180cm |
二六(にろく) |
6 |
五尺画仙(ごしゃくがせん) |
約84×150cm |
中画仙 |
7 |
四尺画仙(よんしゃくがせん) |
約69×136cm |
全紙・小画仙(しょうがせん)・四尺物(よんしゃくもの) |
8 |
聯落ち(れんおち) |
約53×136cm |
- |
9 |
半切(はんせつ) |
約34.5×136cm |
全紙のタテ半分 |
10 |
八つ切(やつぎり) |
約17.5×68cm |
- |
11 |
全懐紙(ぜんかいし) |
約48.5×36.5cm |
- |
12 |
半懐紙(はんかいし) |
約36.5×24.5cm |
- |
13 |
半紙(はんし) |
約33.4×24.3cm |
- |
書道の基本となる大きさの紙は、No.7の四尺画仙(よんしゃくがせん)です。別名称で、全紙(ぜんし)・小画仙(しょうがせん)・四尺物(よんしゃくもの)と呼ばれます。サイズは約69×136cmです。
また、四尺画仙をタテ半分に切ったNo.9の半切(はんせつ)は、昔から書初め用などに使われてきました。
主に学校の習字に使用するなど、最もポピュラーな習字用紙がNo.13の半紙(はんし)です。大きさは約33.4×24.3cm、B5サイズとほぼ同じになります。半紙が必要な時は、このサイズを通販で注文しましょう。
通販で書道半紙を注文する時の重要ポイント!半紙の種類を紹介
書道半紙には、紙の原材料によって様々な種類があります。
紙は、細かくした植物の繊維に水と糊を混ぜ、薄く伸ばした後に乾かすと完成します。この製造過程の漉き方(抄き方)によって、紙の特徴が異なってきます。
書道半紙や画仙紙などは、主に機械漉きと手漉きに分かれています。どちらも繊維の長さや太さ、紙の厚みなどが異なり、用途に合わせて選ぶことが大切です。また、手漉きの紙は職人による手作業で作られるため、その風合いや個性も楽しめます。
機械抄き
機械で大量生産が可能、薄くて均一の半紙を作ることができます。
・円網(まるあみ)抄き
広葉樹のパルプを原材料に習字用の紙を作ったものです。表裏の違いがよくわかり、片面がツルツルで、筆が滑りやすく、滲みにくいといった特徴があります。反面、乾かす時間が必要です。乾きが十分でない時に動かすと、墨が垂れてしまいます。均一の品質で、価格も安く練習用に良いでしょう。
・短網(たんもう)抄き
主に針葉樹パルプを使いますが、手漉きの和紙制作と同じ原料で作ることもできます。手漉きの紙とよく似た紙を作ることができるものの、本物の手漉き紙には劣ります。
手漉き
昔ながらの伝統的な製造方法で、職人が1枚ずつ漉いていきます。機械のように均一な質にはできませんが、あたたかみと味のある紙です。
・生紙(せいし)
原料は、主に木材、竹、わら、楮、三椏、雁皮などで、組み合わせたり単独で漉いたりして作ります。平均的に表面の筆の運びは滑りにくく、滲みやすいが深みのある字を表現することができます。しかし使う原料によって、表面の滑らかさや薄さ・厚みなども違ってくるため、慎重に選ぶ必要があります。
・加工紙
生紙と違い、装飾したものです。金箔、模様入り、ぼかし染めなど、装飾入りで作品用に使うことがほとんどです。練習用に多用できるほど、安価ではありません。
書道の半紙はこのように様々で、大量生産できる機械抄きは安く、手漉きの紙は高い傾向になっています。通販で半紙を注文する時には、これらのことを踏まえておきましょう。
通販で書道半紙を注文する時の重要ポイント!半紙の選び方
書道半紙は用途によって選ぶ紙が違ってきます。
例えば、練習用には安価な機械抄きを、展覧会用の清書には作品に深みが出やすい高価な手漉きにするなど、その時の用途によって使い分けます。
また、書道用の紙は使われる原料によっても特徴が異なってきます。
唐紙
原料は、中国の竹・桑・藁などの繊維です。破れやすいですが、墨をよく吸収するので、滲みやかすれを表現したい時におすすめです。
和紙
原料は国産の麻・三椏(みつまた)・楮(こうぞ)などの植物です。破れにくくしっかりしています。表面が滑らかなので、筆の運びが良いのが特徴です。
一般的には、漢字書道には唐紙が、かな書道には和紙が適していると言われています。
また、力強い字やかすれを表現したいなら厚い紙を、滑らかさと切れ味を表現したいなら薄い紙にするなど、字をどう表現したいかで最適な紙の厚みも違ってきます。
書道半紙は手漉き、機械抄き、紙の原料や厚みなどを考慮し、用途によって選ぶようにしましょう。
キョー和では、紙の特徴などを商品ごとに分かりやすく記載しています。通販の注文時に、ぜひお役立てください。
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書道半紙の大きさは約33.4cm×24.3cm、ほぼB5サイズ商品であること、また機械抄きは練習用に適した低価格な均一商品であること、手漉きは展覧会用に適した味のある紙であることなどをご紹介しました。
また、和紙や唐紙や紙の厚みなども含め、その時の用途や字をどう表現したいか、好みで半紙を選ぶと良いでしょう。
キョー和では、多数の種類の半紙や、販売価格もリーズナブルな商品を取り揃えています。通販で書道用品をお求めの際には、ぜひキョー和でご注文ください。